資産税(相続税・贈与税・財産評価等)の実務を極めるためには、単に、法令通達等を精読したり、実務問答集等を確認しているだけでは解釈し切れない事例もあることはご高承のとおりです。そこで、このような資産税実務をより一層高度な実践的実務レベルに引き上げてくれるものとして、国税不服審判所が示した裁決事例を確認しておくことは非常に意義深いものであると考えられます。研修会では、資産税に関する裁決事例(主に非公開とされている事例を中心として)のなかから、実務上、有益であると考えられる事例を厳選してご紹介することにします。

講座内容

①特定路線価による評価
評価対象地である土地の価額を特定路線価を設定して評価することの可否が争点とされた事例
検討裁決事例(平成25年6月6日採決、東裁(諸)平24第225号)

②広大地の評価
広大地通達の適用要件である『その地域における標準的な宅地の地積に比して著しく地積が広大な宅地』
に該当するか否かが争点とされた事例
[検討裁決事例]
 1.平成25年8月1日裁決、名裁(諸)平25第6号
 2.平成25年2月27日裁決、東裁(諸)平24第163号

③課税時期前3年以内に取得した不動産(土地等・建物等)の評価
同族会社の株式を純資産価額方式で評価する場合に、当該会社が課税時期前3年以内に取得した不動
産(土地等・建物等)の価額(『通常の取引価額』に相当する金額)の算定方法が争点とされた事例
検討裁決事例(平成25年7月1日裁決、東裁(諸)平25第2号)

講 師

笹岡会計事務所 所長 
税理士
笹岡 宏保 氏

1962年兵庫県神戸市出身。1981年関西大学経済学部入学。1983年大原簿記専門学校非常勤講師就任。1984年税理士試験合格。1985年関西大学経済学部卒業。その後、会計事務所に勤務(主に相続・譲渡等の資産税部門の業務を担当)。1991年笹岡会計事務所設立。現在、多くのクライアントの税務申告代理を行っている一方、各税理士会の「統一研修会」等の資産税講師、民間研修機関の講師として活躍している。

【主要著書】
『<相続税・贈与税>財産評価の実務』 清文社
『Q&A 税理士のための税務判断実務マニュアル』 清文社
『詳解 小規模宅地等の課税特例の実務 重要項目の整理と理解』 清文社
『これだけはおさえておきたい相続税の実務Q&A』 清文社

開催日時 2015年4月20日(月)10:30~17:00(受付開始10:00)
場所 ビジョンセンター東京【地図
東京都中央区八重洲2-3-14 ケイアイ興産東京ビル 4F-7F B1
●最寄駅からの所要時間
JR東京駅 八重洲南口 徒歩2分・東京メトロ銀座線京橋駅 7番出口徒歩2分
受講料 一般:10,000円(税込)
笹岡宏保税理士による連続研修「資産税実務」全講座総合申込はこちら
定員 50名
お申込み多数の場合は、事前に締め切らせていただきます。
また、事前入金による先着順とさせて頂きますので、予めご了承下さい。
お問い合わせ (株)ファルベ 【TEL】03(5542)1534

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