~ 「租税回避行為」と「租税負担の軽減の意図」の両用語の解釈も含めて!! ~
近時の財産評価実務においては、評価通達6(この通達の定めにより難い場合の評価)の話題が取り扱われることが多くなっています。
資産税にご関心をお持ちであれば、(1)札幌事件、(2)仙台薬局事件等の著名事件が思い出されるのではないでしょうか。
上記の各事件に対する裁判例(判例)の言渡し後も、課税庁より評価通達自体の改正や公開情報の提供は行われていませんが、評価実務の第一線における解釈運用には相当の変化があるものと感じられます。
また、近時の裁決事例でも評価通達6の適用可否が再び争点とされた事案((3)金沢特定評価会社(比1)回避事件)等、新たな事案が生じています。
そこで、今回の研修会は題記のとおり、講演(第1部)と対談(第2部)の二部形式をもって近時の評価通達6の解釈、運用等において評価実務担当者が是非とも確認しておきたい実務目線での真の理解が図れるような時間とすることを目的とします。
また、併せて、租税法の理解として話題性が高まっている評価通達6の適用判断における「租税回避行為」の有無、「租税負担の軽減の意図」の有無との関係についても対談を通じて明確にしたいと考えています。
さらに、上記(3)の事案等、同(1)及び(2)の事案以外で近時注目されている事例の確認も予定しています。
本研修会の具体的な開催内容は、次のとおりです。評価通達6の実務にご関心をお持ちの先生方のご参加をお待ちしております。
【内容】
1. 評価通達6の定めと適用基準
2. 『札幌事件』について(地裁、高裁及び最高裁判決)
3. 『仙台薬局事件』について(裁決、地裁及び高裁判決)
4. その他(近時の6項事件(概要のみ))
【内容】
1. 『札幌事件』に係る最高裁(令和4年4月19日判決)について
2. 上記1.を受けての個別通達(マンション評価通達)、情報について
3. 『仙台薬局事件』について
①裁決事例(R2.7/8裁決)、②東京地裁(R6.1/18判決)、③東京高裁(R6.8/28判決)
4. 『租税回避行為』と『租税負担の軽減の意図』について
5. 評価通達6を巡る新たな事例(『金沢特定評価会社(比1)回避事件』等)について
6. 取引相場のない株式の評価の見直しの動向について
7. 質疑応答(事前質問等に対して)
第1部でご紹介する2(札幌事件)及び3(仙台薬局事件)について、事案の内容、裁決から裁判に到るまでの一連の流れと判断結果及び訴訟構造等について熟知されている先生方は、第2部の対談からのご参加も可能です。
なお、第2部の対談は、第1部に掲げる事項を承知済みの前提で進めさせていただきますので、再度、札幌事件や仙台薬局事件を確認しておきたいという先生方は、第1部からご参加いただきますようにお願いいたします。
講師 |
笹岡 宏保 氏笹岡会計事務所 1962年 兵庫県神戸市出身。 1981年 関西大学経済学部入学。 1983年 大原簿記専門学校非常勤講師就任。 1984年 税理士試験合格。 1985年 関西大学経済学部卒業。 その後、会計事務所に勤務(主に相続・譲渡等の資産税部門の業務を担当)。 1991年笹岡会計事務所設立。 現在、多くのクライアントの税務申告代理を行っている一方、各税理士会の「統一研修会」等の資産税講師、民間研修機関の講師として活躍している。 |
講師 |
河合 厚 氏税理士法人チェスター 2004年 国税庁 個人課税課 課長補佐 2007年 副署長 2009年 国税不服審判所 審判官・副審判官 2015年 東京国税局 課税一部訟務官室 主任訟務官 2016年 税務署長 2017年 税務大学校 専門教育部 主任教授 2018年 大阪国税不服審判所 審理部長 2019年 税務署長 2020年 税理士法人チェスター 審査部部長 2022年 税理士法人チェスター 東京本店代表 |
開催日時 | [生講座・オンラインLIVE講座] 2025年2月6日(木) 第1部 10:30-13:00(2時間30分) 第2部 14:00-17:00(3時間) |
場所 | ビジョンセンター浜松町【地図】
東京都港区浜松町2-8-14 浜松町TSビル4F,5F,6F |
受講料 (税込) |
一般[会場受講・オンラインLIVE受講]
第1部・第2部それぞれ |
定員 | [生講座]会場受講 先着30名様限定 [オンラインLIVE講座]同時中継 無制限 会場受講は、お申込み多数の場合は、事前に締め切らせていただきます。 |
お問合せ | (株)ファルベ 【TEL】03-6228-3272 担当:藤井・田村 |
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